獣医師としての遣り甲斐

[2015年07月14日]

週末が休みでないので、あまり機会は多くないが、同級生も含め異業種の方と食事に行くことがある。

そこで、よく聞かれるのが「獣医師をしてて、やりがいを感じる時は?」

・確定診断ができたとき

・病気を治せたとき

・難しい手術が成功した時

・飼い主さんに感謝された時

獣医師になって、若い時はこういうことだった。

今でも、もちろん嬉しいことだ。

ただ、今はもっと遣り甲斐を感じる事項が増えている。

動物が最期を迎える時、老衰で少しずつ弱って亡くなることもあるし、癌などで苦しんで亡くなることもある。

どちらの場合も、長期の看病・看護が必要になることがあり、長期になればなるほど飼い主の負担も大きくなる。

そうなった時に、もう動物を飼うことが今後は難しいと感じる方もいる(様々な理由から)。

ただ、しばらくしてそういう飼い主が、新しい動物を連れて嬉しそうに来院したとき、とてもhappyな気持ちにになる。

・動物ともう一度暮らそうと決意したこと

・もう一度、その飼い主の主治医になれること

・前の子の話を一緒にできること。(涙ぐむこともあるが)

病気を未然に防ぐこと、病気を治して元気にすること、が、小動物臨床獣医師のメインの仕事だとは思う。
それに+して、安らかに、また飼い主が納得できるように最期を過ごさせること、動物好きのままでいてもらうことも重要な仕事である。

時代とともに、動物の役割、飼い主の考え方も変わってきていると肌で感じているが、出来る限り飼い主に寄り添った獣医師でいたいと思う。

まだまだなんですが、今後の目標です。