ご挨拶

[2016年02月19日]

皆さま初めまして!獣医師の角田と申します。半年間限定の研修医として勤務しております。

2月で修了なので、そろそろお別れなのです。勤務にも慣れ、オーナーの皆さまにも顔を覚えられてきたところでしたのでとても名残惜しく思います。

 半年間はあっと言う間でしたが、病院のスタッフの方、勤務医の中西先生、院長の川上先生、そしてオーナーの皆様方から様々なことを学ばせて頂き、大変 有意義な日々を送らせて頂きました。

さて、最後に少し医療のお話をしたいと思います。

2月といえばバレンタインデー。バレンタインデーといえばチョコですね。

私たち獣医療に携わる者にとって、チョコレートは中毒物質という一面をもちます。

先日テレビ番組で「チョコレートを食べた後の口を猫が舐めてくれて可愛い」と有名人が発言する場面を目撃しました。

意外と認知度はそれほど高くないのかもしれません。チョコレート中毒の原因は

テオブロミン、カフェイン

という物質です。中枢神経の興奮や強心、利尿、筋肉の収縮増強といった作用から

下痢

嘔吐

頻脈

不整脈

などの症状を引き起こします。感受性の高い子は少量でも死に至る可能性さえあるのです。

ワンちゃんやネコちゃんがうっかり口にしないようにお気をつけ下さいね。

 

人間は食べてもほとんど影響はないが、動物が食べることはお勧めしない食材というのは意外と多く存在します。

玉ねぎは有名ですが、例えばほうれん草やキャベツのようなカルシウムが多く含まれる野菜は尿石症の原因になり、

マカダミアナッツは後ろ足が突然マヒしたかのように力が入らなくなってしまいます。

ジャーキーや豚バラ肉、ロース肉のような脂肪が多いものは膵炎や肝炎を簡単に引き起こします。

カリカリや缶詰に加えて食材を与えると、その分何かの栄養素が過剰摂取になっている可能性があることを意識して、

最近食べ物の影響による病気を見かけることが多かったのでお話させて頂きました。今、我が子にとってその食材が本当に必要なのかよく調べてから与えてみましょう。

それでは、皆さまのワンちゃん、ネコちゃんがいつまでも健康にお過ごしできるようお祈り申し上げております。短い間ですがお世話になりました。