小動物透析療法講習会に参加してきました。

[2024年09月16日]

こんにちは。

獣医師の阪本です。

ようやく暑さも少し和らぎ、過ごしやすくなってきましたね。

 

 

夏真っ盛りの7月2-3日、東京で開催されました小動物透析療法講習会に、川上院長と参加してきました。

 

 

透析療法は獣医療ではまだあまり一般的ではないかもしれませんが、中毒や感染症などによる急性腎不全や慢性腎不全の急性増悪時に治療の選択肢となります。

 

透析療法は腹膜透析と血液透析に分けられ、血液透析とは機能を失った腎臓の代わりに、体外循環を用いて血液中から老廃物を取り除く治療のことを指します。腹膜透析と比べて、より効率的に老廃物を除去することができますが、特殊な機械や専門的な技術を必要とします。

当院では小動物血液透析装置であるNCU-Aを導入しており、今回の実習では血液透析の原理などの基礎的な知識から、実際のNCU-Aの使い方にいたるまで、犬猫での血液透析の流れについて一通り学んできました。

 

 

本講習会の講師の一人である渡部先生は臨床工学技士であり、人医療での血液透析の豊富な経験をお持ちであることから、透析装置についての専門的な知識をたくさん教えていただくことができました。

 

また、もう一人の講師である三浦先生は、東京の動物病院において血液透析を数多く実施されており、実際の臨床現場ならではのお話もお伺いすることができました。

 

 

透析療法が必要となる状況においては、命の危機にさらされている動物たちがほとんどかと思います。今回学んだ知識と経験が、飼い主の皆様と動物たちを救う一助となればと思います。

 

渡部先生、三浦先生、川上院長と。