
動物の命を救うために:心肺蘇生(CPR)実習に参加しました
[2025年05月19日]
こんにちは、獣医師の佐々木です。
少し前まで肌寒さを感じていたのが、最近では日中に暑さを感じる日も増えてきましたね。
これからの季節は、熱中症で来院されるワンちゃんも増えてきますので、ぜひお気をつけてお過ごしください。
さて、熱中症をはじめ、さまざまな病気や事故によって、心肺蘇生(CPR)が必要となる場面に遭遇することがあります。
手を尽くしても助けられなかった症例に直面し、「もっと救うために自分にできることは何か」と悩んだ日もありました。
そんな思いから、先日、動物の心肺蘇生実習に参加してきました。
実習では、心肺蘇生の基礎知識を学んだ後、マネキンを使って実践的なトレーニングを行いました。
犬や猫、また犬種によっても心臓マッサージの方法が異なること、処置の優先順位や薬剤の使い方、そして世界標準の蘇生プロトコルなど、改めて多くのことを学び直す機会となりました。
そして何よりも印象に残ったのは、「一人では助けられない命も、チームで力を合わせることで救える可能性がある」ということ。
心肺蘇生は、知識や技術に加えて、チーム医療の意識がとても重要であることを実感しました。
もちろん、動物たちが健康に日々を過ごしてくれるのが何よりですが、日常の中で「何か様子が変だな」と感じる瞬間があれば、それは大切なサインかもしれません。
些細なことでも構いませんので、どうぞお気軽にご相談ください。
現在、フィラリアの血液検査とあわせて健康診断も実施しております。